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Supermicro Rack Scale Design(RSD)ソリューション概要

Supermicro RSD は、ラックスケールのトータルソリューションであり、クラウドサービスプロバイダー、テレコム、Fortune 500 企業による、独自の、柔軟で効率的なソフトウェアデファインドのデータセンター構築を支えます。業界標準技術、RESTful Redfish API、分散管理タスクフォース(DMTF)、オープンソースの Intel® Rack Scale Design ソフトウェアフレームワークをベースに構築し、ラックソリューションをインテグレートした Supermicro RSD は、Supermicro の豊富で最適化されたサーバー、ストレージ、スイッチハードウェア製品を使用することで柔軟な構成が可能になります。Supermicro RSD トータルソリューションは、プロビジョニングと管理をラックレベルに適応させ、細分化した計算ノード、ネットワーク、ストレージの各リソースを、単体ラック内や複数ラックを跨いで分散させてリソースの利用率を最大化させることにより、大規模データセンターの導入を加速させます。

Supermicro RSD の主な利点:

  • オープンな RESTful API ベースのラックレベル管理により、ベンダーロックインすることなく、クラウド規模のインフラストラクチャにおける相互運用性とスケーラビリティを提供します。
  • 細分化されたハードウェアと、動的な構成能力により、常に変化するワークロードの要求を満たしながら、コンピューティング、ネットワーク、ストレージなど、リソースの利用効率を最大化します。
  • 既存ハードウェアと新規の細分化されたハードウェアを合わせて将来的に投資を保護します。特定のワークロードに適合するラックを構成するための最適なハードウェアビルディングブロックを選別し選択します。
Supermicro RSD features graphic

Supermicro RSD ソフトウェアコンポーネント

Supermicro RSD には以下のソフトウェアコンポーネントが含まれます:

  • Pod Manager (PodM):各ポッドは物理ラックの集合体です。Pod Manager(ポッドマネージャ)は、論理ソフトウェア階層の最上位に位置し、Redfish APIを使用してポッドを構成する各ラックと通信します。それぞれの PSME と RMM と通信することによって、Pod 内の複数のラック内のハードウェアリソースを管理および集約します。
  • Rack Management Module (RMM): RMM は、ラックのハードウェアをポーリングすることによってラック内の電力および温度を管理し、Redfish API を通じてこの情報を PodM に報告します。
  • Pooled System Management Engine (PSME):PSME は、ドロワーとシャーシマネージャとして機能します。PSME は、ドロワー/シャーシ内の各 BMC コントローラと通信し、測定値や資産情報などの集約された情報を Redfish API を介して PodM に報告します。
  • Pooled NVMe Controller (PNC): 新たにプールされた NVMe ストレージのための PSME と同様な機能が PNC です。
  • Web UI:RSD の管理を簡略化するブラウザーベースの GUI。

Supermicro RSD の導入を合理化するために、すべての必要な管理ソフトウェアコンポーネントは 1U の管理用アプライアンスにパッケージ化され、各ソフトウェアコンポーネントはそれぞれのコンテナで実行されます。

Supermicro RSD ハードウェア要件

Supermicro RSD は、インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーと、ネットワークハードウェアをサポートする、全ての X11 世代のサーバーとストレージシステム上で動作し、お客様のニーズに最も合った、最適化された Supermicro RSD ラックを構築する柔軟性を提供します。

Supermicro RSDラックの最小構成には、以下のハードウェアコンポーネントが含まれます:

  • 1U 管理用アプライアンスと全ての RSD 関連ソフトウェア。注文する際の SKU は SYS-1019C-HTN2 ベアボーンシステム(CPU、少なくとも 32GB のメモリ、および 2 つの SSD を追加する必要があります) および RSD ソフトウェア用の SFT-SMCI-SRSDM です。2 代目の管理用アプライアンスを高可用性アプリケーションに適したスタンバイ用として注文できます。
  • BMC コントローラに接続するための、Supermicro 1Gb イーサネット管理用スイッチ 1 台。
  • Supermicro データ用スイッチ 1 台。SSE-X3348TR(10GbE)または SSE-C3632SR(100GbE)。
  • インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーに対応する、Supermicro の X11 世代のサーバーポートフォリオから、計算ノードを選択。人気のあるサーバーから選択することも、TwinPro™, BigTwin™, FatTwin™, Ultra, MicroBlade™ と幅広い製品の中から選択することも可能です。
  • Supermicro のストレージポートフォリオからストレージノードを選択。人気のある選択肢は 1U で 32 NVMe SSD を搭載するディスアグリゲートストレージ(SSG-136R-N32JBF)、ホットストレージ用 24 NVMe の 2U Ultra、ウォームストレージ用 24 SAS HDD の 2U SSG、コールドストレージ用 60-bay か 90-bay の JBOD。

Supermicro RSD 2.1 主な機能

最新の Supermicro RSD トータルソリューションの最もエキサイティングで飛躍的な進歩は、高性能、高密度なディスアグリゲート NVMe ストレージです。インテルRSD spec 2.1 に基づいた、この革新的なテクノロジーが登場したことで、データセンターの効率を大幅に向上させ、稼働率を高め、コストを削減することが可能になるため、今日の大規模データセンターに真に細分化されたリソースプールを導入するパラダイムシフトの始まりを告げます。

Supermicro のディスアグリゲート NVMe ストレージは、わずか 1U のラックスペースに、32 個のホットスワップ 2.5 インチ NVMe SSD、または、新しいインテル® Ruler フォームファクターと、最大 1PB の NVMe ストレージ容量をサポートします。ホットスワップとツールレスドライブキャリアに対応した革新的でエレガントなプルアウト・トレイ設計により、ディスアグリゲート NVMe ストレージを Supermicro RSD にデプロイし、サービスを行うことが非常に簡単になります。

 
Storage Server
 

Supermicro RSD 2.1 のその他の機能は次のとおりです:

  • RSD 管理下のすべての物理資産の概要をデータセンター管理者に提供する、インタラクティブなダッシュボード。
  • Supermicro Pod Manager UI の物理ラックとシャーシの、インタラクティブなトポロジカル・ビュー。管理者はラック内のシャーシをさらに選択して、BMC の IP アドレスや、ラック内の物理的な位置など、コンポーネントレベルの詳細を掘り下げることができます。
  • システムの概要、利用率、CPU、メモリー、構成済みノードに対する測定と分析。過去のデータは、システムがどのように使用されたかを理解するのに役立つだけでなく、今後起こりうるシステムの動作を予測するのにも役立ちます。
Web UI – Dashboard
Web UI – Physical Assets
Web UI – Analytics

RSD ソリューションセンターで Supermicro RSD を体験

Supermicro の RSD ソリューションセンターでは、現在、Supermicro の RSD システムの柔軟性、性能、効率性、管理性を評価することができます。 各センターは、オンサイト訪問とリモートアクセスの両方をサポートしているため、RSD のグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)や、コマンドラインインタフェース(CLI)を使用して、特定のワークロードに対するハードウェアリソースの動的な構成を体験できます。

Supermicro RSD ソリューションセンターの体験についてのお問い合わせはこちら:total_solutions@supermicro.com.

インテルクラウドビルダーのゲストブログへのリンク:

https://cloudbuilders.intel.com/blog/supermicro-unveils-rack-scale-design-total-solution-at-idf-2016

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